静岡県内で400年以上の歴史を持つ由緒正しい神社が「久能山東照宮」です。
約270メートルの久能山の頂上にご鎮座する久能山東照宮は神秘的な雰囲気で満たされた静岡県きってのパワースポットです。
お祀りされているのは太平の世を築いたあの徳川家康公と言うのも人気の秘密ですね。
国宝にも指定された豪華絢爛な本殿と緑で満たされた美しい境内、そこにたどり着くまでの道のりも楽しい久能山東照宮へ参拝する旅へ出かけてみましょう。
今回は
- 久能山東照宮へのアクセス
- 参拝時間
- 長い石段について
- 御朱印と御朱印帳
- お守りの御利益と種類
- 境内について
などをご紹介して行きます。
Contents
営業時間とアクセス
所在地は、静岡県静岡市駿河区根古屋390です。
久能山東照宮は山の頂上と言う特別な場所にご鎮座しています。
山頂と言うと山登りが必要になるの?と思ってしまいますよね。
久能山東照宮への道のりは、
- ロープウェイを使って登る方法
- 長い階段の参道を歩く方法
この2種類があります。
ロープウェイで神社の入口近くまで空の旅を楽しむも良し、1159段の階段をゆったりと登って行くも良しです。
参拝時間は午前9時から午後5時までとなっています。
電車で行く場合
電車で直接久能山東照宮の近くまで訪れることはできません。
電車を使う場合はJR静岡駅、または清水駅を目指し、そこからバスやタクシーに乗り換える必要があります。
県外から訪れる方もまずはJR静岡駅及び清水駅へ向かいましょう。
バスで行く場合
バスに乗り込む前に、ロープウェイを使うのか参道の階段を登って行くのかを決めましょう。
JR静岡駅から久能山東照宮へとつながる日本平ロープウェイ乗り場までと、ロープウェイを使わずに登る参道入口までは乗り込むバスが異なります。
ロープウェイを利用する場合は静岡駅前の11番のりばから日本平ロープウェイ行きのバスが出発しています。
参道入口へと向かう場合は静岡駅南口のバス乗り場からまずは東大谷へ行き、そこで久能山下行きに乗り換えます。
清水駅からのバスもあるにはありますが、土日祝日のみとなっているので静岡駅を利用する方が便利です。
ロープウェイを利用する場合
久能山東照宮入口へのロープウェイは日本平駅から出ています。
5分間の空の旅で久能山駅まで到着します。
そこから境内の入り口まではすぐなので、とても便利です。
ロープウェイは朝の9時10分から運行しているので、朝一番の参拝時でも利用できます。
車で行く場合
車で訪れる場合、日本平の山頂を目指すか久能山の麓を目指すことになります。
静岡インターチェンジを下車後、国道150号線と県道84号を走り久能山下を目指しましょう。
ロープウェイに乗る場合はナビにロープウェイ乗り場の表示がされるはずなので迷う心配はありません。
駐車場
マイカーで訪れる場合、気になるのが駐車場についてですよね。
久能山東照宮は無料、有料駐車場どちらも用意されています。
ロープウェイを利用する場合は日本平ロープウェイ乗り場に無料の駐車場が完備されています。
全て合わせて250台分ほどになるので、お正月以外は問題なく駐車できます。
石階段を登って参拝する場合は、久能山下周辺の有料駐車場を利用します。
近くの農家さんや飲食店などが格安でスペースを提供してくださるのでそこに駐車しましょう。
久能山東照宮の階段1159段はご利益あり?
1159段もの石段を登って行かなければならない久能山東照宮。
体力に自信のない方は、参拝を躊躇してしまいます。
ロープウェイが設けられていると言っても、気になるのが御利益の差です。
石段を登らなければ御利益が得られないのでしょうか?
いいえ、ご安心ください。
参拝方法によって御利益が異なるなんてことはありません。
久能山東照宮にお祀りされている徳川家康公はそんな器の小さなお方ではありません。
1159段を登りきる体力のない方はロープウェイを利用しましょう。
ただ、体力のある方はぜひ石段をご自分の足で登ってみてください。
特別な御利益があるわけではないのですが、景色が素晴らしくとても気持ちの良い参道なんです。
晴れた日には遠く伊豆半島が見える絶景が広がっています。
家康公も見たであろう美しい景色をぜひ堪能しましょう。
御朱印について
久能山東照宮でいただける御朱印にも注目したいですよね。
久能山東照宮の御朱印はとても達筆な文字で社印と日付も入れてくださいます。
社務所で日が長い季節は午前9時から17時まで、冬場になると9時から16時まで受付てくださいます。
御朱印はその神社との繋がりをいただけるものですから大切に扱いましょう。
御朱印帳について
久能山東照宮ではオリジナルの御朱印帳を手に入れることもできます。
濃紺の生地に久能山東照宮のシンボルとも言える曲がりくねった階段の姿と本殿が色鮮やかに刺繍されたとても素敵な造りになっていますよ。
表表紙の左下には地域の名産品であるイチゴのワンポイントも。
裏面は久能山東照宮にお祀りされている徳川家康の家紋が描かれています。
シックでかっこいい御朱印帳は社務所で授与していただけます。
お守りの種類とご利益
神社を参拝したら、一緒にお守りをいただきたいと言う方も多いのでは?
久能山東照宮のお守りは種類豊富に用意されています。
健康運を願うお守りや厄除け守りなどの定番のものもいただけますが、注目したいのは勝負運をアップしてくれる「出世守り」です。
黒をベースに造られたカードタイプのお守りは、バッグやお財布に忍ばせておきやすい形です。
徳川家康公の出世運にあやかれば、きっと現代の仕事も上手く行くはずです。
夜間特別参拝と夜のライトアップ「竹あかり」
久能山東照宮では家康公の築いた泰平の世をテーマとした夜間特別拝観とライトアップイベント、「竹あかり」が一年に一度開催されています。
本物の竹をくりぬいて模様を描き、その中に灯りを入れると言うなんとも風情ある電飾があちこちに飾られ、幻想的な雰囲気で満たされます。
入場者数に制限があり、チケット制になっているので次回開催を見逃さないようにしましょう。
竹の灯りも素敵ですし、ライトアップされた本殿も厳かで雰囲気抜群です。
久能山東照宮見どころまとめ!
久能山東照宮には絶対に見逃せない見どころがたっぷり。
事前に見どころをきちんと押さえておかないと、後になって「見逃した!」なんてことにもなりかねません。
美しい重要文化財が目白押しですので、しっかり時間を取って見て回りましょう。
一ノ門について
石段を登っていくと一番最初に、ロープウェイで訪れると右手に現れるのが久能山東照宮の一ノ門です。
実は久能山東照宮が今現在ご鎮座している場所は久能城と言うお城がある場所でした。
この一ノ門は城があった時代には櫓門と呼ばれる城に多様される門でした。
しかし明治時代に自然最後によって倒壊し、今現在の姿に作り変えられました。
立派な佇まいの一ノ門は、ここからが神域だと身をもって感じられる境目になります。
楼門(重要文化財)について
社務所を左手に見ながら正面の階段の先には鮮やかな「楼門」があります。
「楼門」とは二階建ての門のことで、久能山東照宮の楼門は特に色鮮やかで美しいことで知られています。
重要文化財にも登録されており、掲げられている青い額は第108代天皇陛下がお書きになったものなんだとか。
艶やかで華やかな楼門にも注目してみましょう。
唐門(重要文化財)について
続いて足を進めていくと拝殿の真正面にある唐門が目に入ります。
この唐門も重要文化財に登録されています。
1617年に建てられたとされる歴史深い門で、こちらも鮮やかな朱色をしています。
唐門には獅子や鳥、植物など様々な彫刻が施されているのでじっくりと見てくださいね。
社殿(国宝)について
唐門をくぐって奥へと足を進めていくと見えてくるのが御本殿です。
全国にある東照宮の総本山とされる久能山東照宮の社殿は、その後作られた東照宮のお手本にもなりました。
お祈りを捧げるための拝殿と、徳川家康公をおお祀りする本殿に分かれています。
初めて久能山東照宮を訪れる方はその色鮮やかさにまず驚くことでしょう。
黒漆喰に金色や赤、目の覚めるような青色の装飾は家康公の栄華を物語っているかのようです。
社殿の建立に携わったのは中井大和守正清。
家康公に腕を買われていた大工でした。
家康公が亡くなった後、最も信頼を置いた大工であった正清が社殿を作り、それが今でも残されているのです。
社殿は国宝に指定されています。
神厩(重要文化財)について
楼門から少し進んだ左手にある「神厩(しんきゅう)」も重要文化財に指定されています。
「神厩」とは、神様に仕える馬が生活をする場所。
家康公の愛馬はこの場所で主のお祀りされた本殿を守り、生涯を終えたと伝えられています。
今は木造の白馬が納められており、その姿を見ることができます。
久能梅林について
豊かな自然に囲まれた久能山東照宮。
春、少し暖かくなりかけた頃にぜひ訪れたいのが久能山の入り口にある「久能梅林」です。
その名の通り梅の花が咲き乱れている場所で、鳥居をくぐって参道を歩いていくと左側に現れます。
130本もの梅の花が咲く様子は凛として幻想的な景色です。
梅林の中には庭園につきものの「四阿(あずまや)」があり、腰を下ろして梅の花を楽しめます。
久能山東照宮博物館について
本殿への参拝と合わせて訪れたいのが社務所の向かい側にある「久能山東照宮博物館」です。
徳川家康公が使っていたとされる日用品や甲冑、刀剣などから絵画や古文書に至るまでとても貴重な品々が収蔵されています。
家康公の日用品は国宝にも指定されていますが、その中でも貴重なのが家康公の刀である「ソハヤノツルキ」です。
家康公は自分の死期を悟り、最後の時間に「このソハヤノツルキの切っ先を、西側、つまり豊臣秀吉のいる方向に向けるように」とおっしゃったと言われています。
きっとこのソハヤノツルキは家康公と徳川家の守り刀であったのでしょう。
ソハヤノツルキは常に展示されているわけではないので、イベント時を調べて出向くと良いでしょう。
周辺でおすすめの観光スポット
久能山東照宮周辺は観光名所もグルメスポットもとても豊富です。
中でもおすすめなのが、久能山東照宮から3キロほど離れた場所にある「静岡市立日本平動物園」です。
小さな動物園ですが猛獣から触れられる小動物まで180種の動物たちに出会えます。
動物との距離がとても近い動物園なので大人でも楽しめます。
周辺でおすすめの絶品ランチ
石段を歩いて久能山東照宮へ参拝した後は、絶景を楽しみながらのランチはいかがでしょうか。
1975年に久能の海沿いにオープンしたスペイン料理店「サングリア」は絶品のランチをいただけます。
真っ青な駿河湾を眺めながら、少し贅沢なスペイン料理ランチなんて素敵な時間になること間違いなしです。
久能山東照宮と博物館で日本の心を堪能したあとは異国情緒溢れるレストランで魚介類の美味しいスペイン料理をいただきましょう。
ランチは前菜・スープ・メイン・パエリア・ドリンク・デザートのコース仕立てになっており2名から注文可能ですので、ぜひ大切な友人と訪れましょう。
歴史と主宰神
久能山東照宮の主宰神は言わずと知れた徳川家康公です。
日本文化が大いに発展した、泰平の世を築いた徳川家康公を神格化し「東照大権現」としてお祀りしています。
徳川家康公は亡くなる前に、ご自分を久能山に埋葬して欲しいと遺言を残されました。
その遺言通り亡くなった後に久能山に埋葬され、二代将軍の徳川秀忠公の命によって久能山東照宮が建立されました。
参拝のご利益
徳川家康公がお祀りされている久能山東照宮のご利益は何と言っても「出世運」です。
運気上昇のご利益と共に出世運を授かることができるので、仕事でも学業でも上手く行って欲しいことがあるあなたの強い味方になってくださるでしょう。
現状を変えるご利益も授けてくださると言われているので、何かを変えたい時に訪れるのも良いでしょう。
まとめ
今回は静岡県にご鎮座する「久能山東照宮」をご紹介しました。
いかがだったでしょうか?
とても広い神社ですので、ご紹介した
・各種交通機関での訪れ方
・参拝時間
・御朱印と御朱印帳
・見どころ
・周辺の観光とランチ
・歴史と主宰神
を押さえて有意義な参拝にしましょう。
しっかりと参拝すれば、きっと徳川家康公があなたの味方になってくれることでしょう!