関東地方有数のパワースポットとして知られる「香取神宮」。
美しい海の側に御鎮座している千葉県北部の一宮で大きな本殿と華やかな参道を持つとても素敵な神社です。
参拝のご利益も強いと言われている香取神宮は、この地方を訪れたのなら必ず足を運びたい場所。
今回は初めての香取神宮詣でに備えて
- 営業時間とおすすめのアクセス方法
- 御朱印と御朱印帳について
- お守りとその御利益
- 運気を上げる東国三社巡り
- 香取神宮の見どころ
- 周辺のおすすめスポット
- 歴史と主宰神
などなど、香取神宮を思い切り楽しむにぜひ知っておきたいあれこれを詰め込んでご紹介して行きましょう。
Contents
営業時間とアクセス
所在地は、千葉県香取市香取1697-1です。
まずは香取神宮の営業時間とアクセスを見ていきましょう。
香取神宮は終日開放されている神社です。
24時間いつでも参拝可能。
ですが神社に一番良い気が流れるのは午前中だとされており、夜の神社参拝はあまり推奨されませんので明るい時間帯に訪れるようにしましょう。
お守りや御朱印が頂ける授与所の営業時間は8時半から16時半の間です。
電車で行く場合
県外から香取神宮を訪れる場合、まずは東京駅に到着する方が多いと思います。
東京駅から香取神宮へのアクセスをご紹介しましょう。
最初に電車を使ったアクセス方法です。
JR東京駅から総武本線でJR成田駅を目指します。
快速電車で50分ほどの移動ですね。
JR成田駅でJR成田線に乗り換えて、各駅停車で約30分ほどのところにあるJR佐原駅を目指します。
ここまで来れば後はもう簡単。
佐原駅からバスやタクシーで10分ほどで到着です。
車で行く場合
運転が得意な方は車で訪れるのも良いでしょう。
東京方面は交通量も多く道路が複雑なため、運転に慣れている方にのみおすすめのアクセス方法です。
東京方面から湾岸線または京葉道に乗り、宮野木ジャンクションで東関東自動車道に乗り換えます。
その後佐原インターチェンジで下車、約1.5キロの道のりです。
高速バスで行く場合
東京駅からはバスのほうが分かりやすい、と言う方は高速バスを利用しましょう。
東京八重洲南口から香取神宮前までのバスが発着しておりとても便利です。
東京駅から鉾田(ほこた)駅行きの高速バスに乗り、香取神宮前で下車すれば徒歩5分で到着。
1時間10分ほどかかりますが、乗り換えもないためとっても楽ですよ。
ただ本数が多くなく、2時間に1本程度ですので事前に出発時間を調べておきましょう。
駐車場
香取神宮には無料の駐車場が完備されています。
駐車場は3ヶ所あり、第1駐車場と第3駐車場が神宮から最も近い駐車場です。
第2駐車場は佐原インターチェンジの出口を出てすぐの場所にあり、神宮までは1キロほど離れています。
街を散策しながら神宮を訪れたい方は第2駐車場を利用しても良いでしょう。
第1駐車場、第3駐車場が広々としており、合わせて200台以上用意されているので通常の日であれば止められないことはほぼありません。
万が一満車の場合は周辺にコインパーキングがたくさんあるのでそちらを利用しましょう。
御朱印について
拝殿を参拝した後に御朱印を頂きに行きましょう。
香取神宮の御朱印は拝殿に向かって右側にある授与所で頂けます。
混雑している場合もあるので時間に余裕を持ちましょう。
香取神宮の御朱印は中央に神宮の朱印が、そして右側に「参拝 下総国一宮」、左側に参拝日が書かれています。
実は香取神宮では週末限定で奥宮の御朱印も頂けます。
奥宮は境内から旧参道を通り、坂道を登ったところにひっそりと佇んでいます。
ほっと心が落ち着く静かな空間で空気の澄んだ奥宮へぜひ訪れましょう。
御朱印も奥宮の前で頂けます。
どちらも流れるような達筆の文字と朱印と言うシンプルな御朱印で何度も見返したくなるほど素敵なものです。
御朱印帳について
香取神宮は御朱印帳もシンプルでとても素敵。
かっこいい御朱印帳を探している方にぴったりです。
濃紺の生地に金で社紋である五七桐紋が散りばめられており、蛇腹式になっています。
一番外側にはビニールのカバーがかけられており、御朱印を頂く際には外してお渡しする形になっています。
シンプルで美しい御朱印帳ですよ。
お守りの種類とご利益
香取神宮のお守りは種類も豊富で頂けるご利益も様々。
自分の願いに合ったものを選びましょう。
一番人気は香取神宮のパワースポットである「要石」を由来とした「要石災難除守」です。
身につけやすい大きさのカラフルなお守りはあらゆる災難からあなたを守ってくれるご利益が。
大切な方へ渡したいお守りです。
ご縁結びのご利益が期待できる2色の「むすび守り」やスポーツをしている人にぴったりな「体育勝運守」、「安産守」に「学業守」、「合格守」なども。
あらゆるご利益が頂けるのも香取神宮の大きな魅力ですね。
東国三社巡りで運気アップ!
実は香取神宮、お隣の茨城県にご鎮座している「鹿島神宮」と「息栖(いきす)神社」と合わせて「東国三社」と呼ばれています。
江戸時代、人々の憧れだった伊勢神宮への参拝。
それと並ぶほどこの三社を巡る「東国三社巡り」は人気と信仰を集めていました。
確実にご利益を頂けると江戸っ子たちを夢中にさせた東国三社巡り、ぜひあなたも訪れてみましょう。
鹿島神宮のご利益とアクセス
茨城県にご鎮座する鹿島神宮。
常陸国の一宮である鹿島神宮は「香取・鹿島」と香取神宮と一対として語られることが多い、とても格式高い神宮です。
鹿島神宮は勝負運を授けてくださり、何かを始める時に運気を上げてくださると言われています。
そのため、東国三社巡りも鹿島神宮から始めると良いとも言われているんですよ。
香取神宮へも東京の八重洲南口から高速バスが出ておりアクセスも簡単。
八重洲南口から高速バス「かしま号」に乗車すれば2時間ほどで到着します。
電車の場合は香取神宮の最寄り駅であるJR佐原駅から鹿島線に乗り換えて、鹿島神宮駅で下車、徒歩10分ほどです。
息栖神社のご利益とアクセス
もう一社の息栖神社も茨城県内にご鎮座しています。
息栖神社は香取神宮・鹿島神宮に比べると小さい神社になりますが、縁結びに絶大なご利益があると大人気。
息栖神社にお祀りされている神様、「クナドノカミ」と「アメノトリフネノミコト」が鹿島神宮、香取神宮にお祀りされている神様をこの地へとご案内したと言われています。
小さめの神社であってもとても重要な役割を果たされた神社なので、東国三社の一社に数えられているのですね。
アクセス方法は鹿島神宮とほぼ同じ。
東京八重洲南口からかしま号に乗車して「鹿島セントラルホテル」停留所で下車。
そこからタクシーで5分か徒歩30分ほどです。
東国三社はそれぞれ車で20分ほど離れています。
三社巡りを行う場合は車で訪れると便利ですね。
香取神宮と鹿島神宮の関係は?
香取神宮と鹿島神宮にお祀りされている主宰神はそれぞれ「フツヌシノカミ」と「タケミカヅチノカミ」です。
二柱の神様は日本書紀の「国譲り」と言うお話に登場するとても重要な方々。
神様の住む高天原からこの地に降り立ち、「オオクニヌシノミコト」から地上を譲り受けると言うお話です。
二柱の神様たちは同じ時に生まれた神様で、同じように武運の神として知られています。
その後今現在の場所にご鎮座されたと言われています。
生まれも同じで一緒に国譲りに派遣されたとても縁の深い神様たちと言うことですね。
東国三社巡りのおすすめの参拝ルート
東国三社巡りは特にルートが決められているわけではありませんが、先程少し触れたように「物事の始まりの地」と呼ばれる鹿島神宮から始めると良いとする説もあります。
東国三社は県を跨ぎますが近くにご鎮座しているのでどこから始めても所要時間は変わりません。
個人的にはまず東京駅から鹿島神宮を訪れ、次に息栖神社、最後に香取神宮へ参拝に行くルートがおすすめです。
東国三社参りの最後の神社で記念品がもらえる?
東国三社参りは三社すべてを巡ると記念品が頂けるんですよ。
しかも頂ける品は最後に参拝した神社によって異なるというこだわり。
神社好きとしては見逃せない、素敵な心遣いですよね。
木札や小さな布のお守りなどそれぞれ異なるので最後の神社でお伺いしてみましょう。
ちなみに、三社を巡って完成するお守りも大人気。
どこかで本体を授与していただき、それぞれ社紋のシールを貼り付けるタイプです。
こちらもとても素敵ですのでぜひ記念に頂きましょう。
香取神宮の見どころ!
関東屈指のパワースポットである香取神宮は見どころで溢れています。
境内もとても広いので、事前に見逃せないポイントをしっかり押さえておきましょう。
本殿
香取神宮の本殿はその昔は伊勢神宮と同じように20年に1度の「遷宮」が行われていました。
今現在はその制度はなくなり、現在の本殿は元禄13年に造営されたものです。
一見シンプルな本殿と拝殿ですが、近づいていみると鮮やかな装飾が施されています。
安土桃山様式が残された華やかで細かな装飾に注目しましょう。
楼門
元禄13年に造影された楼門は鮮やかな朱色がポイント。
こちらも重要文化財に指定されています。
楼門の額は明治時代に活躍した武士で海軍軍人でもある東郷平八郎が書いたものです。
注目してみましょう。
奥宮
奥宮は旧参道を進んだところにご鎮座しています。
静かで凛とした雰囲気の奥宮は週末でなくともぜひ参拝しましょう。
奥宮の社殿は伊勢神宮遷宮の際の古材で造営されたもの。
伊勢神宮ともご縁が深いことが分かります。
要石
香取神宮一のパワースポットとも言われているのが「要石」です。
一見それほど大きくない丸い石ですが、地中深くに続いているとされています。
その昔、人々は地震は地中に住むナマズが起こすものと信じており、この要石はナマズを押さえ地震が起こるのを防いでいると信じていました。
要石周辺は石の柵があるので触れることは出来ませんが十分にパワーを感じられます。
鹿苑
香取神宮には神様の使いとされる鹿が飼育されている「鹿苑」もあります。
鹿島神宮から譲り受けた鹿たちの住む鹿苑は拝殿・本殿を抜けた裏の方にあるのでぜひ足を運んでみましょう。
鳥居
香取神宮の鳥居は境内と離れた場所にある第一の鳥居、参道の入口に有る朱色の第二の鳥居があります。
第一の鳥居は利根川川沿いにあり、とても気持ちよく清々しい気持ちになれます。
もともとこの第一の鳥居「津宮浜鳥居(つのみやはまとりい)」は江戸から利根川を通って参拝に来た方が最初にくぐる鳥居でした。
そのため第一の鳥居なのですね。
三本杉
香取神宮の主要なパワースポットである三本杉。
拝殿に向かって左手側に位置しています。
この三本杉は祈願によって三本に分かれたという逸話が残されている不思議な木です。
寄り添うように立つ三本からエネルギーを頂きましょう。
紅葉
香取神宮は紅葉の穴場でもあります。
紅葉の季節になると参道から境内にかけて紅葉や楓が色付く姿が見られます。
色とりどりの自然に包まれた参道はとても美しく、一年で一番おすすめの季節です。
参道にある夢屋さんは不思議なパワースポット!
参道にはたくさんのお店が並んでいますが、ぜひ注目してほしいのが「夢屋」さんと言う雑貨屋さんです。
パワーストーンを中心にアクセサリー、仏像などが所狭しと並んでいます。
購入したパワーストーンは香取神宮のお水で洗ってくださるんですよ。
身につけると運気がアップすること間違い無しのパワーストーンをぜひ手に入れてくださいね。
香取神宮の宮司が「シンゴ」?
2018年に香取神宮がメディアで取り上げられた際、宮司さんのお名前が「香取真悟」さんとおっしゃることが判明して話題になりました。
カトリシンゴさんと言えば最初に思い浮かぶのはタレントの香取慎吾さんですよね。
宮司さんが同姓同名と言うことで、香取神宮に行ってみたい!と言うファンの方が多いのだとか。
初詣について
初詣時期の香取神宮は一年で一番混み合います。
駐車場も普段は十分に足りていますが、初詣の間はとても混雑しますし、駐車するだけで一苦労です。
公共の交通機関を利用するようにしましょう。
参拝するのも1,2時間は見ておいたほうが良いでしょう。
結婚式について
香取神宮では神前結婚式を執り行ってくださいます。
地元の人だけでなく、少し離れた地域の人からもとても人気がある素敵なお式なんですよ。
参列者の人数は40人ほどの小さなお式になりますが、そこがまた雰囲気がよく素敵です。
これから神前式を挙げようと考えている方はぜひお問い合わせしてみてください。
安産祈願について
香取神宮は安産祈願も行ってくださいます。
予約は必要なく、毎日8時半から16時半まで受付てくださいますので時間内に訪れましょう。
戌の日などはやはり人気があり、妊婦さんがたくさん訪れるので混雑しています。
時間に余裕を持って訪れましょう。
境内にご鎮座する末社には安産にご利益のある「コノハナサクヤヒメ」をお祀りしているので合わせて参拝しましょう。
七五三について
七五三のご祈祷も行ってくださいます。
こちらも予約は必要なく、受付順に案内してくださいます。
千歳飴はもちろん、子供用のお守りなどもご祈祷後に頂けますよ。
由緒正しい神社での七五三は子供の成長を感謝するにはぴったりですね。
祈祷について
基本的にどの祈祷も予約は必要なく、受付順となります。
初穂料は祈祷内容により異なりますが5千円以上3万円以下と言ったところでしょうか。
もちろん祈祷内容が多ければ多いほど初穂料は高くなります。
3つの内容を一度にご祈祷して頂く場合は1万円ほどと思っておきましょう。
お水取りについて
お水取りとは神社内のお水を頂いて帰り、そのお水を飲むことで運気のアップを図る昔ながらの方法です。
香取神宮でもお水取りのお水を頂くことができますよ。
由緒正しくエネルギーの溢れる香取神宮ですから、ご利益も期待できますね。
お水は社務所の前にある蛇口から地下水が頂けます。
周辺でおすすめの観光スポット
東国三社巡りを終えたら周辺の観光に出かけましょう。
香取神宮がご鎮座する佐原地区は風情ある町並みが広がるエリアが残されています。
関東地方で初めて「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されたエリアなんですよ。
小江戸と呼ばれる街並みは利根川沿いに広がっています。
船に乗り、船頭さんのお話を聞きながら景色を楽しめる「舟めぐり」や伊能忠敬記念館などがあります。
神宮への参拝の後に古き良き町並みを散策する、純和風の一日を過ごしてみては?
香取神宮参道には美味しいグルメの宝庫!
賑やかな香取神宮の参道には食べ歩きグルメが充実しています。
名物「厄除けだんご」や焼きたてのみたらし団子、食べ歩きの定番コロッケなど軽いものからしっかりと食事を取れるお店までなんでも揃います。
参拝後にはこの参道グルメを楽しむのも香取神宮の魅力ですね。
特に名物の厄除けだんごは「亀甲堂」がおすすめ。
店頭の九官鳥が目印のお店です。
甘すぎずもっちもちのお団子は絶品ですよ。
「和茶房うの」は参道でほっと一息つきたい時にぴったりの喫茶店。
かき氷やお団子などのスイーツが頂けますよ。
歴史と主祭神
香取神宮の主祭神は先述したとおり「フツヌシノカミ」です。
国譲りを行った神様として知られ、日本書紀に登場します。
香取神宮の創建ははっきりしていませんが、8世紀の「常陸国風土記」にすでに登場していることからそれより以前であることは分かっています。
一説によると、神武天皇の創建とも。
いずれにせよとても由緒ある神宮と言うことで間違いありません。
参拝のご利益
フツヌシノカミのご利益は「勝負運」「仕事運」「行動力」などを授けてくださる神様です。
何かを成し遂げたい方、負けたくない勝負事の前に訪れると良いでしょう。
その他「縁結び」「海上安全」「心願成就」などのご利益も授けてくださいます。
まとめ
今回は千葉県にご鎮座する「香取神宮」をご紹介しました。
香取神宮、そして香取神宮を含む東国三社巡りは運気アップにはぴったりの聖なる場所です。
ぜひ神様のお力を授かりに出かけてみませんか。
その際には今回ご紹介した
・参拝時間
・アクセス方法
・駐車場
・各神社のご利益
・御朱印と御朱印帳
・東国三社巡りの記念品
などを参考にしてくださいね。
きっと良い運が流れ込むことでしょう!