福岡県福岡市博多区に鎮座する櫛田神社。
博多の総鎮守として、地元の人たちからは「お櫛田さん」の愛称で親しまれている、博多に来たらぜひとも立ち寄りたい神社です。
今回はそんな櫛田神社の
- 御朱印について
- お守りについて
- 営業時間とアクセス
- 節分祭について
- 博多祇園山笠について
- 周辺のおすすめスポット
などについて紹介していきます。
Contents
御朱印について
櫛田神社の御朱印は、「三つ亀甲に五三桐」という社紋が用いられています。
日本では、亀はめでたい動物で、海の化身として考えられており、亀甲紋は特別な扱いをされています。
さらに、桐はもともと中国で、「鳳凰がとまる神聖な木」とされていて、それが日本にも伝わり、天皇が着用する御衣にも書かれるなど、また特別な扱いをされています。
そんな亀甲と桐両方が合わさった櫛田神社の御朱印、とても神聖なものを感じますね。
初穂料は300円です。
御朱印帳について
櫛田神社の御朱印帳は、パッと目を引きそうな黄色と赤色の「にわか面」のデザインです。
博多には、福岡市の無形民俗文化財にも指定されている「博多仁和加(にわか)」という郷土芸能があり、その時に着用されているのが「にわか面」なんです。
御朱印帳にも書いてある「にわかせんぺい」という、お菓子のパッケージにもなっていて、地元の人たちに馴染み深いものとなっています。
そんな博多っ子の愛着いっぱいのデザインの御朱印帳は、まさに博多の総鎮守を象徴するものと言えます。
初穂料は1000円です。
このほかにも、博多の伝統のお祭りである博多祇園山笠をモチーフとした御朱印帳もあり、こちらは初穂料1500円となっています。
お守りの種類と値段について
櫛田神社で有名なのは、こちらの「身代御守」です。
災いや怪我から身を守ってくれるものとして、博多祇園山笠に参加する人たちが、たすきの中に縫い付けたり、首から下げたりして使っています。
また、博多織の厄除け守り・叶守は、鮮やかな色が見た目にも美しいお守りです。
そのほかにも、枡に小さなお多福がはめこんであるものや、クシの形をしたお守りなど、櫛田神社では数多くのお守りが授与されています。
営業時間とアクセスについて
所在地は、福岡県福岡市博多区上川端町1-41です。
櫛田神社の参拝時間は朝4時から夜10時までとなっています。
次にアクセス方法についてです。
電車の場合
電車の場合は、地下鉄空港線「中洲川端」または「祇園」駅から徒歩8分です。
車の場合
櫛田神社は、博多や天神からほど近い距離にあるため、自家用車で行くのはおすすめしません。
バスの場合は、西鉄バス「キャナルシティ博多前」下車徒歩2分です。
駐車場について
駐車場は、30分まで停車できる無料の駐車場が境内にあるほか、周辺にコインパーキングがあります。
ただし、境内の駐車場は、イベント時などは乗り入れができず、外国人観光客のツアーバスなどで混雑していることが多いです。
節分祭について
櫛田神社では、毎年2月に節分大祭を行なっています。
江戸時代末期から続くお祭りで、この時期、櫛田神社の入り口にとある名物が登場するんです。
インパクト大の、「お多福面」です。
「日本一大きなお多福面」と言われていて、高さは約5メートル。
節分大祭近くの1月下旬から2月上旬まで、櫛田神社の楼門、北神門、南神門の三方向に設置されます。
口の中を通ると商売繁盛や家内安全のご利益があるということで、期間中は多くの人がお多福面の前で記念撮影をしたり、口の中を通ったりして、開運を祈願しています。
節分大祭そのものも、境内で豆まきが行われたり、縁起物が当たる福引が行われたりと、とても盛り上がります。
博多祇園山笠は大迫力!
櫛田神社を紹介する上で外せないのは、博多の伝統の祭り「博多祇園山笠」です。
厄災を払い、博多の町に夏の訪れを知らせる祭りで、「博多といったら山笠」と言われるほど、博多を象徴するお祭りです。
櫛田神社は、その祭りのフィナーレが行われる場所として有名で、境内には「博多祇園山笠」のシンボル・飾り山笠が展示されています。
高さは約10メートルあり、近くで見ると大迫力!
博多人形師たちが作る豪華絢爛な博多人形が飾られており、毎年デザインが変わります。
通常飾り山笠は、お祭り開催期間中の7月1日から15日まで、博多や天神のさまざまな箇所に展示されるものですが、櫛田神社の境内の飾り山笠は、祭り以外の期間に見ることができる貴重な飾り山笠となっています。
結婚式について
櫛田神社では、日本古来の伝統を大切にした本格的な神前式を行うこともできます。
本殿内は80人まで入ることができるので、家族だけではなく友人を呼ぶこともできます。
街中にありながらも、木々に囲まれたしずかな雰囲気のある櫛田神社で、人生の門出を祝すのもいいかもしれませんね。
周辺でおすすめの観光スポット
櫛田神社周辺のおすすめスポット一つ目はキャナルシティ博多です。
キャナルシティ博多は、ファッションやグルメのお店に、映画館、劇場、アミューズメント施設に2つのホテルなどがある、巨大複合商業施設です。
本館とイーストビルの二棟に分かれており、本館地下一階の半屋外のスペースには運河が流れていて、キャナルシティ博多そのものがまるで一つの街のように整備された美しい空間になっています。
お土産やさんや、全国のラーメンの名店が揃う「ラーメンスタジアム」があり、そこを訪れるのも良いですが、なんといっても、運河で毎時間ごとに行われる噴水ショーが見ものです。
いつも多くの人が足を止めて噴水ショーを楽しんでいます。
2つ目は博多町家ふるさと館です。
博多町家ふるさと館は、博多の暮らしや文化について紹介している施設で、この建物の一部は、明治20年代前半に建てられた町家を復元したもので、福岡市の指定文化財になっています。
歴史資料などの展示のほか、博多人形や博多張子といった伝統工芸品の絵付けや、博多織の実演・体験をすることができます。
3つ目は、上川端商店街です。
博多で一番古い商店街で、博多祇園山笠とも縁深い商店街。
老舗と新しいお店が合わせて100軒も共存しています。
アーケードにはところどころ、博多弁を紹介する垂れ幕があり、「あの博多弁どんな意味だろう?」と考えながら歩いてみるのも良いかもしれません。
おすすめの絶品グルメ
おすすめの絶品グルメ1つ目は「かろのうろん」です。
「かろのうろん」は、曲がり角にある「かどのうどん屋」という意味なんですが、博多弁ではその昔「だぢづでど」を「らりるれろ」と訛って発音していたことから、この不思議な名前がつけられています。
一般的にラーメンのイメージが強い博多ですが、実はうどんも人気グルメの一つにとなっていて、「かろのうろん」は博多うどんの名店として知られている人気店なんです。
ただし、店内は撮影禁止となっているので、店内ではうどんの味だけに集中しましょう。
絶品グルメ二つ目は「川端ぜんざい」です。
「日本一甘いぜんざい」と言われている、言わずと知れた博多名物の一つです。
観光スポット3つ目で紹介した上川端商店街の中の「ぜんざい広場」というところで味わうことができます。
営業日は毎週金曜日から日曜日までのわずか3日間ですが、イベントの時などはそのほかの日も営業していることがあります。
夏は氷ぜんざいも販売されているので、博多祇園山笠の見物をした後に立ち寄るのにもぴったりです。
歴史と主宰神
櫛田神社は、天正15年(1587年)に、豊臣秀吉が博多復興に当たって現在の社殿の建立を進めてきました。
祭神は、大幡主命、天照皇大神、素戔嗚尊の三神で、それぞれ「櫛田宮」「大神宮」「祇園宮」とも呼ばれ、社紋も3種類掲げられています。
参拝のご利益
櫛田神社は、夫婦恵比寿神社より夫婦円満や商売繁盛、そして御神木であるぎなん(大銀杏)は推定樹齢600年と言われていて、不老長寿のご利益があるとされています。
節分大祭や博多祇園山笠などの祭りだけでなく、たくさんのご利益もあるということで、連日多くの人が足を運んでいます。
まとめ
博多の総鎮守・櫛田神社についてのまとめです。
●御朱印 初穂料300円
●御朱印帳
・博多にわかデザイン1000円
・博多祇園山笠デザイン 1500円
●お守り:身代守や博多織の厄除守、叶守など
●参拝時間 午前4時から午後10時まで
●アクセス
・電車 地下鉄「中洲川端」「祇園」から徒歩8分
・バス 西鉄バス「キャナルシティ博多前」から徒歩2分
・車 おすすめしないが駐車場は境内に30分まで停車できる。
●節分祭
・期間中に飾られる日本一大きな「お多福面」が見もの
●博多祇園山笠
・シンボルの飾り山笠が常設展示されている
●結婚式
・家族や友人に囲まれての神前式
●周辺の観光スポット
・キャナルシティ博多
・博多町家ふるさと館
・上川端商店街
●周辺の絶品グルメ
・かろのうろん
・川端ぜんざい
●歴史と主祭神
・大幡主命、天照皇大神、素戔嗚尊の三神
●参拝のご利益
・夫婦円満、商売繁盛、不老長寿など
博多駅や天神駅からも近く、周辺には観光や買い物スポットも多い櫛田神社。
博多の街をのんびりと歩きながら、櫛田神社にも立ち寄ってみてはいかがでしょうか?