一生に一度は訪れたいお伊勢参り。
日本人の心の故郷とも称される伊勢神宮ですが、東北地方の方にとって伊勢は遠く、簡単に参拝が叶わないこともありますよね。
そんな時は「東北のお伊勢さん」と呼ばれる山形県の「熊野大社」に参拝するのはいかがでしょうか?
縁結びのご利益が得られると名高い熊野大社は見どころたくさん。今回は
- 熊野大社の三羽のうさぎについて
- 縁結び祈願
- 御朱印や御朱印帳
- お守りについて
- 周辺でおすすめのお店
- アクセスや参拝時間
などをご紹介しましょう。
Contents
熊野大社(山形)とは?
東北のお伊勢さんと呼ばれる熊野大社は山形県南陽市に御鎮座しています。
所在地は、 山形県南陽市宮内3476-1です。
何年に創建されたのか詳しい資料は残っていませんが、806年に再建されたことが分かっておりそれより遥か昔からこの地に御鎮座していることが分かります。
縁結びや金運アップにご利益が得られる神社として地元の人々からも信仰が厚く、大切にお祀りされてきた神社です。
三羽のうさぎを見つけると願いが叶う?
熊野大社を訪れて願いを叶えたいのなら「三羽のうさぎ」を探しましょう。
まずは立派な彫刻が施された本殿へとお参り。
その後本殿の裏手に回ります。
裏手にも繊細な彫刻がされていますが、実はこの中にうさぎが三羽隠されているのです。
うさぎを三羽とも見つけられれば願いごとが一つ叶い、加えて一生お金に困ることのない金運を授けてくださるのだとか。
満月の夜に想いを届ける「月結び」
うさぎと言えば満月。
熊野大社ではスピリチュアルなパワーが強くなる満月の夜、月に一度の縁結び祈願祭「月結び」が行われています。
普段は入ることのできない夜の拝殿へと上がり、厳かな雰囲気の中縁結びの祈祷が受けられます。
予約は公式HPから行えます。
三羽のうさぎに願い事を届ける「ねがひ文」もいただけ、自分の願いをしっかり見直すこともできますよ。
風鈴に想いを託す縁結び祈願「かなで」
熊野大社では年に数回のみの特別な神事「かなで」も開催されています。
耳に心地よい風鈴の音が鳴り響く境内で、短冊に願いを込める体験ができますよ。
伊勢神宮から伝わるお神楽を体験した後には風鈴を本殿前に飾りとても趣のある時間を過ごせます。
御朱印について
御朱印は授与所で頂けます。
通常の御朱印は「日本三熊野」の文字と神社名が書かれたシンプルなものなのですが、毎年1月の3日頃から3月末までの間は限定の御朱印が登場します。
大きめサイズの見開きの美しい御朱印は、南陽市の日本画家さんたちとコラボしたものも登場します。
年によって変わるので来年はどんなデザインになるのか楽しみですね。
御朱印帳について
熊野大社は御朱印帳も種類豊富。
本殿が刺繍されたシックで美しい御朱印帳の他には地元の伝統工芸である「米織小紋」を使用した特別な御朱印帳も用意されています。
米織小紋の御朱印帳は伝統工芸品ですがポップでかわいい作りになっているので必見ですよ。
お守りの種類とご利益
お守りも可愛らしいものが多い熊野大社。
授与所で迷ってしまうことでしょう。
おすすめは和紙で包んである「折形守り」です。
かわいいお土産物のように包んであるお守りは授与所でも一際目を引きます。
健康なら「千歳」、厄除けなら「白雪」と美しい名前が付けられているのも素敵です。
その他、桃色のうさぎの形をした「結うさぎ」やうさぎの刺繍が施された「叶う守り」もかわいいですよ。
月結び参列者限定の「たまゆら守り」
先程ご紹介した満月の夜に行う祈祷「月結び」。
この月結びに参加すると頂ける限定のお守りが「たまゆら守り」です。
丸く形作られたたまゆら守りは月によって色が異なっています。
月結びに参加した方だけが授与していただける特別なお守りなので、一層ご利益が得られそうですよね。
ぜひ月結びに参加しましょう。
結婚式
熊野大社では神前式も行ってくださいます。
現代では結婚式は昼に行うことが多いのですが、実は昔は夜に行われていたのだとか。
伝統に則り、熊野大社では夜の神前式も行ってくださいます。
披露宴も受け付けてくださいますよ。
安産祈願
安産祈願のご祈祷も毎日行ってくださっています。
授与所でも受け付けてくださいますが、公式HPから予約もできます。
1月1日から3日までは祈祷の予約は受け付けていないので注意しましょう。
周辺でおすすめの観光スポット
境内を散策した後は観光に出かけてみましょう。
南陽市は落ち着いた雰囲気ながらも観光スポットがいくつも点在しています。
- 鳥帽子公園
まずは「鳥帽子公園」でゆったりとした時間を過ごしてみては?
市内を一望できる鳥帽子公園は、桜の名所としても知られています。
桜の時期にはお祭りも開かれており、賑やかな雰囲気ですよ。
- 酒井ワイナリー
南陽市はワインの産地としても知られており、市内にワイナリーが点在しています。
ワイン好きな方は「酒井ワイナリー」へと足を運んでみましょう。
ワインの樽と所狭しと並べられたワイン瓶が雰囲気抜群ですよ。
予約をしておけば工場見学もさせていただけるそうなので、ぜひ申し込んでみましょう。
おすすめの絶品ランチ
- 北条
山形県を訪れたのなら、味わいたい「麦切り」。
この地方の郷土料理である細打ちのうどんです。
麦切りを味わうのなら手打ちむぎきりとお蕎麦の「北条」がおすすめ。
雰囲気の良い古民家のようなお店で、美味しい麦切りが味わえますよ。
麦きりかお蕎麦にご飯、小鉢などが付いた日替わりランチがおすすめです。
- 食楽亭旭屋
山形といえば「米沢牛」ですよね。
ランチから少し贅沢に米沢牛を味わうのなら「食楽亭旭屋」がおすすめ。
お肉屋直営のレストランで、ランチでお得にステーキやすき焼き、しゃぶしゃぶが頂けます。
とろける食感の美味しいお肉は感動もの!
ぜひ訪れてみてくださいね。
歴史と主祭神
熊野大社の創建年ははっきりと分かっていません。
しかし806年、平城天皇の勅命によって再建されていることは分かっているのでそれよりも歴史が深いことが分かります。
お祀りされているのはこの国で初めてご夫婦となった「イザナミノミコト」と「イザナギノミコト」です。
ご夫婦神として日本全国にお祀りされています。
熊野大社は二柱に加えて「スサノオノミコト」もお祀りされています。
参拝のご利益
イザナミノミコトとイザナギノミコトのご夫婦は縁結びに強いご利益をくださるとされています。
結ぶことを得意とする神様ですので、参拝をすれば男女の縁以外にも仕事の縁、友人同士の縁などを取り持ってくださることでしょう。
スサノオノミコトはありとあらゆるご利益を授けてくださる神様ですが、特に「食べること」にご利益をくださる神様。
生涯を通じて食べることに困らないように見守ってくださるはずです。
営業時間とアクセス
ここからは営業時間と各種交通手段を使ったアクセスをご紹介しましょう。
参拝時間は特に制限はありませんが、社務所が開いているのは8時半から17時の間です。
電車で行く場合
電車で山形まで行く方が多いでしょう。
冬には雪が降る山形県、車よりも公共の交通機関が安全で便利です。
熊野大社に向かう場合はまず山形新幹線の「赤湯駅」を目指しましょう。
東京駅からは乗り換えなしで約2時間半ほどで到着します。
赤湯駅からは車で10分ほどで到着します。
車で行く場合
東京方面から車で向かう場合は北陸自動車道を経由します。
米沢南陽道路を進み国道113号線に入り、県道3号に入ればあとは表示に従って進みましょう。
約4時間ほどのドライブです。
駐車場
駐車場は100台ほど用意されています。
神社周辺の道はとても狭くなっているので、特に冬に車で訪れるのはあまりおすすめできません。
十分に注意をしながら運転をしましょう。
まとめ
今回は山形県きっての由緒ある神社、熊野大社をご紹介しました。
様々なイベントも行われている熊野大社へとぜひ出かけてみませんか。
のんびりと気持ちのよい時間を過ごせば、きっと運勢が上向いてくるはずです。