今回は、熊本県阿蘇市にある、阿蘇神社についてまとめてみました。
阿蘇神社は約2300年の歴史を持つ古社であり、全国500社ある総本社です。
熊本地震によって、日本三大楼門の一つといわれる楼門と拝殿が倒壊してしまいましたが、阿蘇の神様が身代わりになってくれたことで周辺の商店街はほとんど被害がありませんでした。
そんな阿蘇神社にはどんな歴史やご利益があるのか?
また、
・御朱印のもらい方や御朱印帳について
・アクセスとおすすめの行き方
・寄り道したい周辺のおすすめグルメ
・蛍丸伝説とは?
・縁結びの松?願かけの石!?
などなど、阿蘇神社にまつわる情報をまとめてご紹介していきます!
Contents
営業時間とアクセス
所在地は、熊本県阿蘇市一の宮町宮地3083-1です。
参拝時間は、6:00〜18:00です。
祈願・祈祷時間は、9:00〜17:00(受付16:30)です。
個人の祈願は予約不要ですが、団体の祈願のみ予約が必要になります。
次に、行き方についてご紹介します。
電車での行き方
阿蘇神社へ電車で行く場合、JR豊肥線宮地駅から徒歩約15分で行くことができます。
しかし、JR熊本駅からJR宮地駅へは、熊本地震の影響で「肥後大津ー阿蘇」間が不通になっているため直接向かうことができません。
電車とバスで行く方法をご紹介します。
●熊本駅から電車とバスで向かう場合
JR豊肥線「熊本駅ー肥後大津駅」→肥後大津駅からバスに乗ります。
⑴豊肥本線代行バス 宮地行「肥後大津ー宮地」→徒歩約15分
⑵豊肥本線代行バス 宮地行「肥後大津ー阿蘇」→バス約20分
産交バス阿蘇内牧線(宮地・山田経由)阿蘇駅前行き「阿蘇駅前ー阿蘇神社前」
●熊本駅からバスのみで行く場合
高速バスやまびこ号 大分県庁正門前行「熊本駅前ー宮地駅前」
どちらの行き方も、2時間40分くらいで行くことができますが、バスや電車の時間によってはもう少し時間がかかってしまうかもしれません。
時間をかけずに行きたい方は、車で行くことをお勧めします。
次に車での行き方についてご紹介します。
車での行き方
阿蘇神社へ車で行く場合、九州自動車道の熊本ICより国道57号からミルクロードを経由して阿蘇方面へ約80分です。
一部通行止めの道路もあるので、行く際は気をつけて向かってくださいね。
次に、駐車場についてご紹介します。
駐車場
阿蘇神社の境内には、無料の駐車場があります。
普通車70台が停められます。
隣接して市営駐車場70台もありますが、こちらは有料です。
間違わないようにしてくださいね!
次に、気になる御朱印についてご紹介します。
御朱印について
阿蘇神社の御朱印には、「肥後一ノ宮」と「阿蘇神社」の判子が押されています。
御朱印と一緒にいただける挟む紙には、珍しく判子が押されています。
楼門と火振り神事の火の輪がデザインされた判子のようです。
こちらの挟む紙と御朱印を合わせて一つのデザインとなっていて、挟む紙も一緒に残しておきたいですね^^
初穂料は、300円です。
次に、御朱印帳についてご紹介します。
御朱印帳
阿蘇神社の御朱印帳は、金色に近い生地に日本三大楼門のひとつに数えられている常陽文化財の楼門が大きくデザインされています。
裏には、鷹の羽と阿蘇神社の文字が織り込まれています。
御朱印代込みで初穂料1,500円です。
次に、お守りの種類についてご紹介します。
お守りの種類
阿蘇神社のお守りは種類豊富ですが、その中でもおすすめしたいのが縁結びのお守りです。
糸巻きに赤い糸を巻いているデザインで、とっても可愛いです^^
そのお守りを持って、最初に連絡がきた異性が運命の人らしいです。
さああなたの運命の人は誰でしょうか?
かなりの確率でご利益があるようですよ!
お守りを持った数日はそわそわしてしまいそうですね〜
次に、蛍丸と呼ばれる太刀についてご紹介します。
阿蘇神社の蛍丸とは?
蛍丸とは、南北朝時代の武将惟澄が身につけたと伝えられる大太刀です。
京都の名門鍛治「来一派」の来国俊が作ったとされています。
激戦で刃こぼれした刀に蛍が群がり、刀が復元したといった蛍丸伝説があります。
阿蘇神社の宝刀として約600年間秘蔵されていましたが、太平洋戦争後に行方不明になりました。
所在不明のまま国の重要文化財に指定されていましたが、クラウドファンディングにより復元され、2017年に完成した写しを阿蘇神社へ奉納されることとなりました。
蛍丸グッズについて
阿蘇神社の参道の門前町商店街に「蛍丸(祈願玉)ストラップ」が販売されています。
このストラップの中心にある黒玉(祈願玉)は、店主自らが製作するオリジナルの玉です。
「夜空に舞う蛍の中に一本の太刀(蛍丸)」をイメージして作られています。
黒玉を製作後に阿蘇神社へ出向き祈願を行い、「阿蘇神社の復興」と「ご購入の方への幸多きこと」を祈願し、阿蘇神社復興寄付金として100円を寄付しているとのことです。
その後に組み立て、製品にしているようです。
それ以外に、蛍丸関連の商品として有名なものには天然湧水から生まれてた「蛍丸サイダー」が門前町商店街で販売されています。
こちらも阿蘇神社復興のプロジェクトで作られたものです。
こちらのサイダーはマスカット味のようです。
見た目も可愛く飲みやすそうなので、気になった方はぜひ飲んで阿蘇神社の復興支援をしてくださいね!
次に、熊本地震での阿蘇神社の被害についてご説明します。
阿蘇神社地震の被害
阿蘇神社は、熊本地震により境内建物が甚大な被害を受けました。
高さ18メートルもある日本三大楼門の一つといわれている楼門は、屋根が地面に置かれたような形になるほど崩壊し、拝殿も倒壊、3つの神殿についても大きく破損しています。
再建には10年の歳月と20億の費用がかかると見込まれています。
地震復旧作業期間中の参拝場所
地震復旧作業期間中の参拝場所ですが、修復中の楼門前で参拝できるように仮の参拝所が設けられています。
再建にはまだまだ時間がかかりますが、復興を願ってたくさんの方が仮の参拝所に訪れて欲しいです!
お祭り
阿蘇神社でのお祭りは、阿蘇の農耕祭事が国重要無形民俗文化財に昭和57年に指定されています。
稲作のお祭りは、季節の推移に稲の生育という条件を加え、儀礼的(予祝→播種→田植→災除→収穫→予祝)に進んで行きます。
阿蘇神社をはじめ関係神社の国造神社や霜宮で行われる一連の祭りは、稲作儀礼の典型的な事例として学術的にも高く評価され、昭和57年に国重要無形民俗文化財の指定を受けました。
農耕の開始期に行われる「田作祭(火振り神事)」、田植期の「おんだ祭」、収穫期の「田実祭」など、年間を通じて行われる古式ゆかしい豊作を祈る祭りは、阿蘇の風物詩となっています。
その中でも、とても有名な火振り神事について詳しくご説明します。
火振り神事
田作祭の火振り神事は、社家の祖先神の国龍神(年袮神ともいいます)の婚儀を表現した儀礼的な行事構成となっています。
その事で豊穣が約束されるといいます。
国龍神は神輿に乗り、7日間にわたり毎夜異なる社家宅に泊まります。
そこでは、朝夕に神事と神楽が行われ、国龍神と社家の家人が共に食事をします(宅祭)。
4日目の申の日には、妃神を迎える「御前迎え」が行われます。
神職は、早朝から西方約10キロにある宮山地区に向かい、樫の木で作った妃神のご神体(神木)を迎えて阿蘇神社までお供をします。
道中で嫁入り前の禊や化粧の儀を済ませ、夕刻に阿蘇神社に到着します。
神社参道では、住民が萱束に火をつけ回して歓迎する火振り神事が行われ、その間に神婚の儀が行われます。
7日目の最終日は満願日であり、結婚した夫婦神の前で豊作を祈念し、神職が稲作の耕作過程を模擬的に演じる田遊び(田作神事)が行われます。
7日間にわたって様々な儀式が行われていて、その中でも火振りの写真を見るとすごい迫力ある光景です^^
とても熱そうですが、生で見てみたいですね!
次に、周辺のおすすめスポットをご紹介します。
周辺のおすすめスポット
阿蘇神社に周辺には、ぜひ一緒に訪れてほしいおすすめのスポットがあります。
阿蘇神社の門前に位置している門前町商店街がとても人気です!
あちこちのお店に水が湧き出ている「水基」と呼ばれる湧水スポットもあります。
訪れる人が自由に水を飲むことができ、「水基巡りの道」には計15ヶ所の水基あり、「金運の泉」「文豪の泉」などそれぞれお店にちなんだユニークな名前がつけられています。
どんな名前か見るのも楽しいですよね^^
その門前町商店街での楽しみ方についてご紹介します。
門前町で食べ歩きや雑貨巡りがおすすめ!
門前町商店街の一番の楽しみ方は、食べ歩きをする事です!
『阿蘇とり宮』で馬肉を使った「馬ロッケ」、『たしろや』では「回転万十」、『阿蘇お菓子工房たのや』では「たのシュー」、『ギャラリー喫茶ことの葉』では「阿蘇ジャージー牛乳ソフトクリーム」などたくさんの食べ歩きできるものがあります。
そして、食べ歩きをしながら門前町商店街の中心部から少し離れたところまで行ってみると、隠れ家でオシャレかわいいスポットがあるんです!
元々は『旧洋裁女学校跡地』で有名で、今はカフェや雑貨・洋服のセレクトショップなど6つの店舗が入っています。
英国アンティー家具やフランス雑貨、ステンドグラスなど、女子の好きが集まった空間でわくわくしちゃいます^^
ぜひ、足を運んでみて間違いなしです!
次に、ゆっくり座ってランチしたいおすすめのお店を紹介します。
おすすめのランチ
レストラン藤屋
気取らない雰囲気で楽しめる本格的あか牛料理が食べられる老舗レストラン「阿蘇のあか牛」は、無駄な脂肪分が少なく、柔らかい赤身肉にほどよい脂肪分が特徴の風味豊かな牛肉で、ヘルシーで美味しいと幅広い年齢の方々から人気です。
そんな阿蘇名物の新鮮なあか牛を使ったサーロインステーキ、ハンバーグ、ハヤシライスなどメニューが多数あります。
どれを食べても絶品で、宮地駅から徒歩1分のところにあるので阿蘇神社帰りに寄ららないと損しちゃいます!
郷土料理 そば処 阿蘇 はなびし
あか牛のカツ重が名物のお蕎麦屋さんです。
ヘルシーな赤身の牛カツをレアに焼きあげたあか牛の牛カツ重は、レアな食感を楽しめます。
また旨味の詰まったあか牛をワサビ醤油につけて食べるとさっぱりとして美味しいです。
さらにおろし醤油で食べると2つの味が楽しめます。
「あか牛濃厚カレー」もおすすめです。
青空食堂
阿蘇の高原でランチBBQも楽しめるお食事処です。
地元食材の直売店「四季彩いちのみや」に併設していて、高原でランチBBQが2,500円から楽しめます。
店内では、ボリュームたっぷりの定食が人気です。熊本の郷土料理のだご汁(だんご汁)も味わえます!
次に、訪れる前に知っておきたい阿蘇神社の歴史についてご紹介します。
歴史と主宰神
阿蘇神社は、神武天皇の孫神で阿蘇を開拓した健磐龍命(たけいわたつのみこと)をはじめ家族神12神を祀り、約2300年の歴史を有する古社です。
古来、阿蘇山火口をご神体とする火山信仰と融合し肥後国一の宮として崇敬をあつめてきました。
宮司職を世襲する阿蘇氏は、我が国でも有数の旧家として知られています。
中世には武士化して肥後国を代表する豪族に成長しました。
500社に及ぶ分社があるのは、こうした歴史背景に理由があると考えられています。
阿蘇神社の社殿群は、天保6年(1835年)から嘉永3年(1850)にかけて、熊本藩の寄進によって再建されたもので、神殿や楼門などの6棟は国重要文化財に指定されています。
中でも楼門は九州最大の規模を誇り、「日本三大楼門」の一つともいわれます。
平成28年に熊本地震により楼門が倒壊し、また拝殿が倒壊するなど、国重要文化財の社殿についても甚大な被害を受けました。
現在は、復旧工事が進められています。
主祭神としては、以下の12柱の神を祀り、阿蘇十二明神と総称されます。
一の神殿(左手、いずれも男神)
・一宮:健磐龍命(初代神武天皇の孫)阿蘇の地を開拓した人物
・三宮:國龍神(二宮の父で、神武天皇の子)別名草部吉見神
・五宮:彦御子神(一宮の孫)
・七宮:新彦神(三宮の子)
・九宮:若彦神(七宮の子)
二の神殿(右手、いずれも女神)
・二宮:阿蘇都比咩命(一宮の妃、三宮の娘)
・四宮:比咩御子神(三宮の妃)
・六宮:若比咩神(五宮の妃)
・八宮:新比咩神(七宮の娘)
・十宮:彌比咩神(七宮の妃)
諸神殿(最奥、いずれも男神)
・十一宮:國造速瓶玉神(一宮の子)
→「国作本紀」によれば、初代阿蘇国造に任命されたという。
・十二宮:金凝神(一宮の叔父)
次に、阿蘇神社のご利益についてご紹介します。
参拝のご利益
阿蘇神社の参拝のご利益は、主宰神の御夫婦の「男女の縁」から縁結びが一番のご利益です。
そのほかには、健康成就・学業成就・厄除けなどがあります。
また、阿蘇神社には縁結びの松と願かけの石があるんです!
夫婦和合の象徴として結婚式で歌われる謡曲「高砂」は、阿蘇神社にある縁結びの「高砂の松」に由来しているそうですよ。
この縁結びの「高砂の松」は、松の周りを2周すると良縁に恵まれるそうです^^
ここで注意したいのが、女性は右に2回周り、男性は左に2回周ることです。
さらに、ご祭神の健磐龍命が願いを込められて以降、神の石とされ手を触れた人の願いを叶えるというのが「願かけ石」といいます。
ただ石に触れるのではなく、石を撫でながら心の中で3回、最後に口に出して1回願い事を言うようにするのがいいそうです。
これで、願いも叶って良縁にも恵まれてありがたいご利益をいただいて帰ることができますね。
まとめ
阿蘇神社についてご紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか?
それではもう一度振り返ってみましょう。
阿蘇神社への行き方
電車で行く場合
JR豊肥線 熊本駅ー宮地駅 徒歩約15分
※熊本地震の影響で「肥後大津ー阿蘇」間が不通になっているため直接向かうことができません。
熊本駅から電車とバスで行く場合
JR豊肥線「熊本駅ー肥後大津駅」→肥後大津駅からバスに乗ります。
⑴豊肥本線代行バス 宮地行「肥後大津ー宮地」→徒歩約15分
⑵豊肥本線代行バス 宮地行「肥後大津ー阿蘇」→バス約20分
産交バス阿蘇内牧線(宮地・山田経由)阿蘇駅前行き「阿蘇駅前ー阿蘇神社前」
熊本駅からバスのみで行く場合
高速バスやまびこ号 大分県庁正門前行「熊本駅前ー宮地駅前」
車で行く場合
九州自動車道の熊本ICより国道57号からミルクロードを経由して阿蘇方面へ約80分です。
駐車場は、境内に無料の駐車場があります。
隣接して市営駐車場もありますが、こちらは有料です。
参拝時間 6:00〜18:00
祈願・祈祷時間 9:00〜17:00(受付16:30)
御朱印 初穂料300円
御朱印帳 初穂料1,500円(御朱印代込み)
お守りの種類は、豊富です。
主宰神
・健磐龍命
家族神12神の阿蘇十二明神が祀られています。
一の神殿(左手、いずれも男神)
・一宮:健磐龍命(初代神武天皇の孫)阿蘇の地を開拓した人物
・三宮:國龍神(二宮の父で、神武天皇の子)別名草部吉見神
・五宮:彦御子神(一宮の孫)
・七宮:新彦神(三宮の子)
・九宮:若彦神(七宮の子)
二の神殿(右手、いずれも女神)
・二宮:阿蘇都比咩命(一宮の妃、三宮の娘)
・四宮:比咩御子神(三宮の妃)
・六宮:若比咩神(五宮の妃)
・八宮:新比咩神(七宮の娘)
・十宮:彌比咩神(七宮の妃)
諸神殿(最奥、いずれも男神)
・十一宮:國造速瓶玉神(一宮の子)
→「国作本紀」によれば、初代阿蘇国造に任命されたという。
・十二宮:金凝神(一宮の叔父)
ご利益
・縁結び
・健康成就
・学業成就
・厄除け
現在の阿蘇神社は、熊本地震での倒壊によって復旧工事が行われていますが、門前町商店街は大きな被害がなく、住民は「阿蘇の神様が身代わりになってくれた」と話しています。
阿蘇神社に行くと縁結びだけでなく、生きるパワーもたくさんいただけそうです。
訪れた際は、祈願をするだけでなく、食べ歩きをして阿蘇神社の復興支援もしてくださいね。